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□ エリーシア戦記69 □

69-5

【セリア】
 日中、青いロッカーの並ぶ更衣室は、静寂に包まれている。それが、オレンジ色の長い西日が差し込えむ時、親衛隊の女性隊員たちが勤務時間を終える頃、忽ち、かしましさに溢れ返る。
「ねえ聞いた?」
 制服のジャケットを脱ぎながら、一人が、機嫌悪そうに口火を切った。
「何を?」
 ジャケットをハンガーに掛けながら、隣の子が応じる。
「押収した、赤い槍と斧が、消えたらしいわよ」
「うそ、それって問題じゃない?」
「減俸三か月」
「かわいそう、ナン・ディアン隊長」
 白いシャツのボタンを外している別の子が笑った。
「それが違うの。私たち全員ですって」
「はぁ何で?」
 怒りの声が、あっという間に更衣室を駆け巡る。そして、その発信源に、色彩豊かな下着姿の女性たちが殺到する。
「どうなっているのよ!」
「知らないわよ」
「また、実家のディアン男爵家の力で責任転嫁したのね、頭くる!」
「情けない男ね!」
 上司への不満で、更衣室は爆発寸前である。
「ディアン男爵と言えば――」
 後ろにいた眼鏡の子が、低い声でささやく。一斉に女性たちの耳がそちらへ向かう。
「ラン副隊長に、側室にならないかと申し込んだそうですよ」
「えーーーー!?」
 一斉に、驚きの声が上がった。更衣室の薄い壁が震えて、ロッカーの上の箱が落ちてしまう。それから、誰ともなく、「しー」と言い合って、声を抑える。
「新婚じゃなかった?」
 顔を近づけて、疑問点を一つずつ確認し合う。
「子供ができたから、側室を募集しているそうですよ」
「それで、ラン副隊長?」
「ありえないわ!」
 みんなが一斉に姿勢を戻して、顔の前で手を振り合う。
「ラン副隊長は、パーシヴァル・ロックハート将軍の縁者でしょ?」
「そうよ、側室なんて、ねえ」
 賛同の声が広がる。
「でも、元々かなりご執心だったじゃない。出世のために結婚したけど、不満がたまっているのよ」
「お古でしょ?」
「……」
 さすがに、これ以上は危険と感じたのか、自然と話題は途切れた。そして、私服となって、全員が退室した。
 外はすっかり日が沈み。再び、更衣室に静寂が戻った。
 と、未使用のロッカーが、ひとりでに一つ開く。
「なるほど――」
 フリオが、顎に手を当てて出てきた。
「これは姉上に報告せねば」
 一つ唸る。
 その直後、奥の掃除道具用ロッカーが開いて、大男が出てきた。
「お疲れ様です。マックスさん」
「おお、ご苦労さん。じゃまた明日な」
「はい」
 薄暗闇の中、二人は更衣室を出ていく。


 紫色の薄いベールを下ろしたように、視界から鮮やかな色彩が失われて、次第に世界は薄墨色に染められていく。
 闇がすべてを覆い尽くしたが、むせ返るような匂いが、ここで行われたことを如実に物語っている。
 翠川の河川敷で、先の関係者の処刑が行われた。河原には無数の死体が積み上がり、川の流れは、真っ赤に染まっていた。
「大義」
 オーギュストは、一言残して、その地獄を立ち去る。

 その頃、軍の定例婦人会が、グランクロス宮殿の二郭にある上帝府で催されていた。
 出席者は、
 ノースレイン子爵夫人デイジー(不倫中)、
 ディアン男爵夫人シュザンナ(下賜)、
 ロックハート将軍夫人ローラ、
 カザルス将軍夫人ラウラ(ナルセスの隠し子)
 ルグランジェ将軍夫人アリサ(下賜)、
 ベルティーニ将軍夫人クレア(ナルセスの元愛人)、
 などなど、おおよそ軍上層部の夫人が参加している。
 インテリアはすべて白で統一されて、大きく開いた窓からは、テラスの瓢箪型のプールに繋がっている。夫人たちは、揃いの白いドレスを着て、コの字型のソファーに浅く座り、背筋を伸ばして談笑していた。
「では、アウツシュタイン将軍夫人への贈り物は、『燕の子安貝』に致しましょう」
 進行役のデイジーが言うと、「賛成です」という声が穏やかに返ってくる。
「ロックハート夫人もよろしい?」
「はい、結構だと思います」
 ローラはうっとりとしている。世界の中心であるセリアの、そのまた中枢である宮殿で、選りすぐりの上流の人々と、こうして和やかに会話していることが、まさに夢のようである。
 ことに、ウェーデリアの貴族であるデイジーは気品がある。
 エルフの血が流れているらしく、長身でほっそりしている。手も脚も腰も、今にもぽっきり折れそうな細い棒のようで、エルフの名残であろう小ぶりの胸も、この美の調和の中では、魅力の一つであろう。
 ああ、あんな小さな顔になりたい、と彼女は思う。
 大きく澄んだ瞳、鼻筋がすっと通り、口が薄くきりっと引き締まり、顎が形よく尖っていた。やや人間離れした美貌で、憧れさえ覚えてしまう。

 突然、オーギュストの足が、上帝府の玄関で止まる。
「何だ、この甘ったるい気配は?」
「はっ、定例婦人会が行われて……」
 控える部下の言葉を最後まで聞かずに、オーギュストは、進路を変えた。そして、いきなり、ドアを蹴破って乱入する。
 夫人たちは慌てて立ち上がり、片足を斜め後ろの内側に引き、もう片方の足の膝を軽く曲げて、背筋は伸ばしたまま礼をする。
「不逞な一味の討伐、おめでとうございます」
 デイジーが澄んだ声で挨拶する。
 しかし、その歩みは止まらない。
「……」
 無言のまま、夫人たちの間をずかずかと抜けて、一番奥のデイジーの前へ詰め寄る。そして、唐突に突き飛ばして、ソファーに倒してしまった。

「あっ」
 思わず、ローラは声をもらした。そして、慌てて口を手で抑える。

「おやめ下さいっ」
 デイジーが精一杯の声を出して、懇願する。
 しかし、止まらない。無言のままのしかかり、強引に組み敷く。
「皆が見ており……あっ、おります……っ」
 必死に逃れようと、手足をばたつかせて、上半身を捻り、さらに、腰を上下されて跳ね飛ばそうとする。
 しかし、体力の差は歴然としている。
 腹部を左手で押す。それだけで、まるでピンで留められた蝶のように、デイジーは身動きできない。そして、神業のような速さで、スカートの中に右手を差しこむ。
「いやです」
 すっかり脅えた顔で、デイジーは、狼狽の声を上げながらも、懸命に自分のショーツを両手で掴んだ。
「いや!」
 刹那の攻防である。
 オーギュストの右手が、ショーツの側面を引っ張る。
 デイジーの両手が、中央部で抑える。
 拮抗する戦力。
 そこへ、オーギュストの左手が加勢に加わる。左右の端を掴んで、一気に引き抜く。
 ショーツの生地が伸び切り、ついに、辛うじて掛かっていた爪が、無情にも剥がされていく。
 デイジーのすらりと長い脚が天井へ向かって真っ直ぐに伸ばされて、そこを白いショーツが膝までのぼっていく。
「いやですーぅ!!」
 膝まで上がれば、ショーツは貞操を守るものではなくなり、自由を奪う足かせとなる。
「ご勘弁ください。見られております!!」
 悲痛の叫びが室内に虚しく響く。
 しかし、脚を前に倒されて、身体は、折り畳まれてしまう。
「ひぃいいい」
 オーギュストの瞳に、婦人会のメンバーの目に、女の秘所が晒されてしまった。
 喉に絡まったような悲鳴を上げて、デイジーは、両手を揃えてオーギュストの腹部を押した。しかし、パンツから解放された肉塊の先端が、秘唇に押し当てられて、それから、何の躊躇もなく蹂躙してくる。
「あっ、ううーっ、いや……」
 たまらず仰け反り、呻く。
「どうして?」
 涙目で、自分の足先の間で揺れる男の顔を見上げる。
「……するのですか?」
 今後は、この有り得ない環境の中で、自分の秘所を、不自然にも出し抜きしているモノを見つめる。
「分からない……」
 今度も交互に視線を走らせ、この状況を嘆き、慈悲を訴える。しかし、抽送は激しさを増すばかりである。
「いやッ……んんッ」
 苦痛と絶望が混ざり合う悲鳴を上げて、デイジーは、顔を顰めて横に伏せた。
 オーギュストは残っていたショーツを毟るように取り去ると、膝を押して、左右に足を広げて、その隙間に体を倒し込んでいく。
「ううう……んん」
 男と女の身体がぴたりと密着し、唇と唇が重なり合う。
「んん、ううん、んんう」
 舌と舌がじっとりと絡まり、ぬめりけのある水音が鳴り始めた。
「あ……いや……」
 声色が変化している。
 デイジーは細腰を、「の」の字に動かし始めた。
 オーギュストはデイジーの小さな肩を抑え込んで、もう一度キスをする。そして、腰を大きく上下させて、激しく打ち込む。
「ひッ……あぁぁあぁ、うっ、うっ、あぅわ、ひィッ!」
 デイジーは喘ぎ声を上げ続ける。そして、口元に猫の手のように丸くした右手を添えて、視線をゆっくりと周囲へ廻した。
「あああっ……だめぇ……見ないで…見ないで…はあ……ん…」
「……ッ」
 ローラは声もなく愕然とする。
 その言葉とは裏腹に、今、デイジーの瞳に、羞恥心の色は微塵も見て取れない。男の理不尽に、嘆き悲しむ声にも聞こえない。そこには、「どうだ」と言わんばかりの勝ち誇った輝きの表情があった。
「あひぃっ…んっぁ…あぁっ…、そこぅぅん、深いイイっ!」
 オーギュストの腰が打ち下ろされると、ソファーのクッションに挟まれて、デイジーの華奢な尻が押し潰されたように見える。
「あ、ああッ、イクっ、イクっ、イクっ、イクっ……あ、あーーッ!!」
 絶頂しながらも、視線は夫人たちを眺めている。
 その瞳は雄弁に物語る。
 この男は私を選んだ。
 この瞬間、私はこの男を独占している。
 私は選ばれた女なのだ。
 そして、この最高の男に愛されて初めて、女は本物の女になれるのだ、と。
「お前は本当にいい穴だ」
「あ、ありがとうございまぁすぅぅ……」
「気持ちイイか?」
「いい、気持ちイイっ、オマンコ気持ちイイッ、またイッちゃうーーっ!!」
 慎みを失い、狂乱の発情牝とかすデイジーを、ローラは信じられない思いで見つめ続けた。
「……」
 ソファーを濡らした蜜液が、床へ滝のように滴り落ちていく。

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Date:2013/01/18
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Thema:18禁・官能小説
Janre:アダルト

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